8月の心臓病研究会は、名古屋市の茶屋ヶ坂動物病院より三原吉平先生を
お招きしセミナーを行いました!
開心術についてのセミナーで獣医の先生方は興味深々です。
僧帽弁閉鎖不全症のわんちゃんの手術の動画や手技などとても貴重な
お話を聞かせていただきました☆
心臓の中の手術を行う際、人工心肺装置を使った体外循環法が必要になります。
簡単にお話しますと、手術を行う際に心臓内の血液を空にするために
心臓を止めて、人工心肺装置を使用して血液を循環させる方法です。
当院でも開院以来、数例ですがこの手術を行いました。
そして今回、スタッフ全員のスキルアップのために、三原先生にこのセミナーをお願いしました(*^_^*)
もちろん看護師のスタッフも参加していますが、難しいお話でついていくのに必死です(笑)
とっても難しいお勉強(セミナー)のあとは、恒例の懇親会です♪
とってもおいしい焼肉をみんなで頂きました☆
三原先生、とても貴重なセミナーをありがとうございました(>_<)
また、ご報告させていただきます♪
看護師 小原
2015年09月12日 カテゴリー:スタッフブログ
みなさん、こんにちは!
暑さがやわらぎ、大分過ごしやすくなりましたね(*^_^*)
今日は先日、大きな手術を頑張って乗り越えたチワワのマロ君をご紹介します♪
マロ君は胆嚢粘液嚢腫という胆嚢に貯留した胆汁が胆泥や胆石になって炎症を起こしたり、胆汁(胆泥)の流れが悪くなることで肝臓に障害をおこしてしまう病気でした。
とても怖い病気ですが大きな手術を無事に乗り越え、長い入院にも耐えてくれて現在はこんなに元気になりました(*^_^*)
この日は同居犬のゆめちゃんと一緒に来院されました。(写真前がマロ君、後ろがゆめちゃん)
入院中もとってもおりこうで我慢強いマロ君でしたが、抜糸も嫌がらずにスムーズに終わりました♪
写真撮影中もおやつをじーっと見つめてばっちりかわいく撮れました☆
元気なマロ君の姿を見ると、私たちスタッフもとても嬉しい気持ちになります。
また再診時、元気なマロ君に会えるのが楽しみです♪
看護師 小原
2015年08月30日 カテゴリー:スタッフブログ
仔猫がお家にやってきた!!
新しく家族を迎え入れた時予防やしつけと何をしたら良いのか困ったことはありませんか?
今日は、お家に来た時に何をしたら良いのかの第一段階として、病気と予防のお話をします。
子猫を迎えるにあたって、主にペットショップやブリーダーから購入したり、外で拾ったりすることがあると思います。
特に外で拾った子はノミやお腹に寄生虫がいたり、何らかの感染症にかかっていたりするかもしれません。
ですので、できるだけ早くに病院に連れて行き健康診断をすることをお勧めします。
健康診断と言っても何をしたらいいの?と、思いますよね?
①まずは、その子猫の一般状態・健康状態を知らなければなりません。
栄養状態はどうか、脱水はしていないか...そして、月齢はどのくらいかによっても食事や排泄の世話などが変わってきますので知っておきましょう。
②目ヤニ・鼻水が出ていれば何らかの感染症にかかっている可能性があります。
1.特に、子猫の時期に多い感染症では『猫かぜ』と言われるFVR:猫ウイルス性鼻気管炎にかかっている子が多いです。目ヤニや鼻水が出たり、ひどい場合には目ヤニにより眼が開かない子もいます。
点眼や投薬での治療が必要になってきます。
2.猫同士のケンカなどで唾液から感染する、『猫エイズ』と言われるFIV:猫免疫不全ウイルス感染症。
3.排泄物・乳汁・唾液・食器の共有などで感染する『猫白血病』と言われるFelv:猫白血病ウイルス感染症。
この2.3の二つの感染症は、病院の血液検査で検査することができます。感染していても発症していない場合もありますので、必ず検査をしてあげてください。
猫ウイルス性鼻気管炎の仔猫
③ノミやダニなどはついていませんか?
ノミやダニは大量についてしまうと、血を吸われることにより貧血を起こしたり、噛まれることにより皮膚病になったり、血液の病気を運んで来ることもあります。
動物だけではなく、人間も咬まれ病気に感染することもあるので必ず予防しましょう。
ノミ
ノミアレルギーによる皮膚病
ダニ 左は吸血後 右は吸血前
④寄生虫がいないかチェックしましょう。
お尻から便と一緒に白い長い虫が出てきたり、白い米粒の様なものが付いていたりしていませんか?目に見える寄生虫から顕微鏡でしか見えない寄生虫もいます。
もしできるのであれば、早めに便検査をしてあげましょう。
条虫
猫回虫
⑤猫も犬同様に、フィラリア症に感染します。
フィラリア症は心臓にそうめん状の虫が住みつく感染症です。猫は感染しても、ほとんど症状が観られませんが、喘息のような咳や呼吸困難などの症状が見られたり、最悪の場合突然死することもあります。
猫では診断が難しいので予防が大切になってきます。予防は5月~12月まで毎月一回同じ日にお薬を投与するだけでできます。ノミや寄生虫(猫回虫)と一緒に予防するタイプのお薬がありますのでおすすめです。
⑥健康状態が良ければ、生後二か月ほどでワクチンを打つことができます。
初年度のワクチンは免疫をしっかりと上げるために一回目のワクチンを打った三週間後にもう一度同じワクチンを打ちます。その後は、一年毎に追加接種を行ってしっかりと感染症から守ってあげましょう。
完全に室内飼いだから必要ない!!ではなく、いつ・どんなことが起きるか分かりません。もしかすると人間がウイルスを運んでくる事もあるかもしれません。
震災などが起き外に出て何らかのトラブルに巻き込まれる可能性もありますのでしっかりと予防しましょう。
⑦自宅に他の動物がいる場合は、感染症やノミなどがうつる可能性がありますのでしばらくの間は接触をさせないでください。
人間にうつる病気や、その猫ちゃんを触った手で他の猫ちゃんを触ることにより感染する病気もありますので、触った後は必ず消毒・手洗いをしましょう。
小さければ小さいほどお世話は大変になります。そして、心配も尽きないと思います。
しかし、新しい家族となったその子はきっとこれからの私達の生活を楽しく素敵なものにしてくれると思います。
何かお困りの事がありましたら、当院にご相談ください。
看護師 國政
9月の診療変更のお知らせです。
9月21日(月) 午前診:通常通り
午後診:16:30~19:00
9月27日(日) 休診とさせていただきます
ご迷惑おかけしますが、ご理解ご協力よろしくお願い致します。
2015年08月29日 カテゴリー:お知らせ,スタッフブログ
みなさんこんにちは♪
いつのまにかセミの鳴き声も聞こえなくなり、朝晩が少しずつ過ごしやすい季節になってきましたね(*^_^*)
気持ちよく目覚めれる朝は嬉しいものですが、同時に月日の経つのが早く感じ寂しくもなったり…。
まだまだ日中は残暑厳しいので、みなさんも体調管理お気を付け下さいね(>_<)
さて、先日のブログにもご紹介させていただきましたが、当院で内視鏡検査が行えるようになりました。
内視鏡検査とは別名「胃カメラ」や「大腸カメラ」などとも呼ばれ、みなさんの中には人間ドッグなどで経験ある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実は私もその中の一人…昨年、下部消化管内視鏡検査を受けました(+o+)
結果、何も異常なしとのことで良かったのですが、検査そのものよりも、検査前の下剤や2Lもの腸管洗浄液を飲むのがとても辛かった経験があります。
わんちゃん・ねこちゃんの場合も同じように下剤が必要なの?どうやって胃カメラを飲むの?など疑問に思われることも多いのではないでしょうか?
そこで、今回は当院での内視鏡検査の流れをご紹介したいと思います。
上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)は全身麻酔をかけてわんちゃん・ねこちゃんがぐっすり眠ってから行います。
上の写真は麻酔をかける為に必要な器具類です。
全身麻酔によりわんちゃん・ねこちゃんがぐっすり眠ったのを確認し、いざ検査開始です!!(^^)!
(上の写真は下部消化管の検査を行っている所です)
上部消化管(食道、胃、十二指腸など)は口から内視鏡を挿入し、下部消化管(大腸など)は肛門より内視鏡を挿入します。
口から肛門までは1本の長い管でつながっており、その内側の粘膜を内視鏡で見ていくため、問題のある箇所を専用の鉗子という器具を使用して生検(組織検査)することも可能です。
上の写真は内視鏡の先端部から専用の鉗子を出している所です。
このように複数個所の場所から生検を行い、病気の診断していきます。
内視鏡検査は30分~1時間ほどで終了し、しっかり麻酔が覚めてからお家に帰っていただけます。
緊急時(異物誤飲など)を除き、通常は午前診察でお預かりし、検査はお昼間に行い、午後診察の時間で退院となります。
人の場合、胃カメラや大腸カメラは多少の苦痛を伴う検査になりますが、わんちゃん・ねこちゃんの場合は全身麻酔をかけて行う為、検査中の痛みや気持ち悪さなどはありません。
ただし安全に麻酔をかけるため、約12時間前からの絶食が必要となります。検査前の下剤の服用は必要ありません。
※下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)の場合は麻酔なしで行うことも可能です。(例外は除く)
内視鏡検査中の画像は録画しているので、検査結果説明時に飼い主さんにも見ていただくことが可能です。
内視鏡検査中にとった生検組織は外部の検査センターに提出し、最終的な診断は7~10日前後での報告となります。
実際に行った内視鏡検査の様子は今後のブログでまたご報告させていただきますね(*^_^*)
動物看護師 森田
2015年08月18日 カテゴリー:スタッフブログ
« 次のページ
前の記事 »