みなさんこんにちは♪
いつのまにかセミの鳴き声も聞こえなくなり、朝晩が少しずつ過ごしやすい季節になってきましたね(*^_^*)
気持ちよく目覚めれる朝は嬉しいものですが、同時に月日の経つのが早く感じ寂しくもなったり…。
まだまだ日中は残暑厳しいので、みなさんも体調管理お気を付け下さいね(>_<)
さて、先日のブログにもご紹介させていただきましたが、当院で内視鏡検査が行えるようになりました。
内視鏡検査とは別名「胃カメラ」や「大腸カメラ」などとも呼ばれ、みなさんの中には人間ドッグなどで経験ある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実は私もその中の一人…昨年、下部消化管内視鏡検査を受けました(+o+)
結果、何も異常なしとのことで良かったのですが、検査そのものよりも、検査前の下剤や2Lもの腸管洗浄液を飲むのがとても辛かった経験があります。
わんちゃん・ねこちゃんの場合も同じように下剤が必要なの?どうやって胃カメラを飲むの?など疑問に思われることも多いのではないでしょうか?
そこで、今回は当院での内視鏡検査の流れをご紹介したいと思います。
上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)は全身麻酔をかけてわんちゃん・ねこちゃんがぐっすり眠ってから行います。
上の写真は麻酔をかける為に必要な器具類です。
全身麻酔によりわんちゃん・ねこちゃんがぐっすり眠ったのを確認し、いざ検査開始です!!(^^)!
(上の写真は下部消化管の検査を行っている所です)
上部消化管(食道、胃、十二指腸など)は口から内視鏡を挿入し、下部消化管(大腸など)は肛門より内視鏡を挿入します。
口から肛門までは1本の長い管でつながっており、その内側の粘膜を内視鏡で見ていくため、問題のある箇所を専用の鉗子という器具を使用して生検(組織検査)することも可能です。
上の写真は内視鏡の先端部から専用の鉗子を出している所です。
このように複数個所の場所から生検を行い、病気の診断していきます。
内視鏡検査は30分~1時間ほどで終了し、しっかり麻酔が覚めてからお家に帰っていただけます。
緊急時(異物誤飲など)を除き、通常は午前診察でお預かりし、検査はお昼間に行い、午後診察の時間で退院となります。
人の場合、胃カメラや大腸カメラは多少の苦痛を伴う検査になりますが、わんちゃん・ねこちゃんの場合は全身麻酔をかけて行う為、検査中の痛みや気持ち悪さなどはありません。
ただし安全に麻酔をかけるため、約12時間前からの絶食が必要となります。検査前の下剤の服用は必要ありません。
※下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)の場合は麻酔なしで行うことも可能です。(例外は除く)
内視鏡検査中の画像は録画しているので、検査結果説明時に飼い主さんにも見ていただくことが可能です。
内視鏡検査中にとった生検組織は外部の検査センターに提出し、最終的な診断は7~10日前後での報告となります。
実際に行った内視鏡検査の様子は今後のブログでまたご報告させていただきますね(*^_^*)
動物看護師 森田