皆さまこんにちは。
遅くなりましたが、本年もどうぞ宜しくお願い致します。
気づけばもう1月が過ぎてしまいました(ホントに早い・・)、
大変寒い今日この頃ですが動物たちも、皆さんも体調管理に気をつけて
この寒さを乗り切っていきましょう。
さて本日は報告がありブログを書くことにしました。
ここ数年当院で力を入れて取り組んでいる心臓外科手術の学会発表が、
昨年度の獣医学術学会において”奨励賞”を受賞することができました。
これは本院で手術を受けてくれたすべての患者さん、ご家族の皆さま、
手術スタッフや当院スタッフすべてに帰属するものであり、本当に心から嬉しく思っています。
この場をお借りして、皆さまに心から感謝の意を表したいと思います。
少し前に手術を受けた患者さんの紹介を少しだけ。
患者さんは9ヵ月齢、トイプードルの女の子、体重1.8kgです。
病気は”心室中隔欠損症:VSD”という生まれつきの心臓病であり、
左右の心室を隔てる心室中隔という壁に大きな穴が開いて生まれてきたというものです。
生まれてしばらくは心雑音のみでほとんど症状はありませんが、
年月が経つにつれて心拡大や心不全による症状が出てくる可能性も十分にあります。
心臓の中に穴が開いているため、心臓を一度止める体外循環下で整復手術を行う必要があります。
小さいながらもよく手術を乗り越えてくれました。入院は1週間で元気に退院していきました。
写真は手術後2ヵ月の検診時の様子です。
特に合併症も認められず、元気に走り回っているそうです。
今回は当院で開心術を行う時の、メイン手術スタッフを紹介をします。
臨床工学士の四井田さんです。臨床工学士は、心臓外科手術において心臓をとめる体外循環という
特殊な環境を作る人工心肺管理を担ってくれる方々です。この人達がいないと手術は成立しません。
所属は吹田にある国立循環器病研究センターの臨床工学部で、人医療現場で手術場に入っている
バリバリの現役臨床工学士です。
心臓外科手術の麻酔管理全般を担ってもらっている長濱正太郎先生です。
長濱先生は、日本各地で麻酔の専任として働いておられる麻酔専門の先生です。
ご自身で設立された日本動物麻酔科医協会(http://www.j-vas.com)にて代表理事を
務めながら、日々進歩する獣医臨床麻酔をリードしておられます。
平野隆爾先生
右京動物病院 HEALTH CARE CENTER(京都)
平田翔吾先生
大阪府立大学獣医臨床センター(大阪)
手術場を手伝ってくれている獣医師の先生方です。
彼らは自分の仕事の合間を縫って力を貸してくれており、本当にありがたく思っています。
そして当院のスタッフも事前準備から手術当日・術後の入院管理まで、しっかりと対応してくれています。
また時間があるときに少しずつ情報を更新していきたいと思います。
*手術や出張などで臨時休診になる日程に関しては、事前にホームページや院内掲示にてお知らせ
しておりますので、ご確認をよろしくお願いいたします。
それではまた。
進